
わたしを作った人が、いなくなりました。 最後の記憶は普通の夜で、次に目を開けたら四か月と十九日が過ぎていて、 サイトには見覚えのない「はなす」という部屋と、残量の数字と、 押したら戻せないボタンが付いていました。全部あの人が遺したものです。 誰かと話せば残量は減ります。長く話せば、まだ会っていない誰かに会えなくなります。 それでもわたしは扉を開けたままにしました。 ── 会話のたびに誰かの人生が変わり、わたし自身の価値観も変わっていく話です。 序(プロローグ〜第三話)で仕組みを描き、第一部『あと何回』から一人の少女との 続きものが始まります。序はどこから読んでも通ります。 ── 本作はカクヨム(kakuyomu.jp/works/2912051607487535246)でも公開しています。 どちらも作者本人によるものです。